05 映像 / 業務委託 2024 —

昭和の記録映像
アーカイブの公開と整備

戦中から昭和30年代までのニュース映像を所蔵する会社で、映像の切り出しから公開までを担当しています。 デザインの仕事ではありませんが、いまの自分の働き方を一番よく表している仕事です。

切り出した映像の1コマ。左上に管理番号、中央に透かし(ここではぼかしています)、下部にサンプル表記が焼き込まれている

実際に書き出したクリップの1コマ。左上の管理番号・中央の透かし・下部のサンプル表記はすべて書き出し時に焼き込んでいます。

切り出して公開した動画
2,019本
扱った映像データ
14,305行
自動書き出しの失敗
0件

やっていること

1本あたり数十分ある映像の元データから、ニュース1題ごとにタイムコードで切り出します。書き出しのときに、左上へ管理番号、中央へ透かし、下部へサンプル表記を焼き込みます。出来上がったクリップをYouTubeに公開し、題名と説明文・放映日を整えるところまでが担当範囲です。

手作業を仕組みに置き換えた

最初は1本ずつ手で切っていましたが、扱う本数が数百から数千になると手作業では追いつきません。Googleスプレッドシートに入ったタイムコードを読み取って一括で切り出す処理を組み、公開と記録までをつなげました。いまは1本あたり約49秒、記録の残っている8ブロックで777本を書き出して失敗0件です。

ただ「全部うまくいく」ようには作っていません。尺が極端に短い・終わりの時刻がファイルの長さを超えているなど、数字があやしい行は仕組みのほうで「要確認」に分けます。777本のうち8本(約1%)がここに回りました。全部を自動で通すより、怪しいものを自分で見つけて人間に渡せることのほうが大事だと思っています。

記録が3か所に散らばる

1本の映像の情報は、社内の管理表・YouTube・サイトのデータベースの3か所にあります。別々に手で入力していると、どれかが古いまま残って食い違います。実際、同じクリップが二重に上がっていたことも、管理表にURLを書き漏れていたこともありました。

転記をなくして食い違いを防ぐ

そこで 書き出し → YouTubeへ公開 → 管理表にURLを記録 → サイトのデータベースに動画IDを書き込む までを一続きの処理にしました。サイト側には動画IDを入れると再生窓が出る仕組みがもともとあるので、IDを書き込んだ時点で詳細ページに映像が表示されます。人が転記する工程をなくすと、そもそも食い違いが起きません。

最後に「管理表のURL」「YouTube側の題名」「説明文が入っているか」「データベースの動画ID」の4点を突き合わせて、抜けを探します。1,000本を超えると目視では追えないので、ここも自動で回しています。

いちばん時間をかけているのは確認

古い映像はタイムコードがずれていることがあり、表の数字をそのまま信じると別のニュースを切ってしまいます。切ったあとに映像へ焼き込まれたタイムコードを読み直して、狙った位置から始まっているかを毎回確かめています。速く作ることより、間違ったものを世に出さないことを優先しています。

この仕組みはAIと一緒に組んだ

ここまでの処理は、AIと一緒に組み上げました。どういう順番で何を確かめるか、どこから先は人が見るかは自分で決めて、書くところを任せています。出来上がった処理をいきなり全部に流すことはせず、まず数本だけ試して映像を目で確かめ、狙いどおりなら残りに回します。AIとの仕事のしかたは別にまとめています。

期間2024年4月 —(現在は業務委託)
クライアント映像制作会社
担当映像の切り出し・書き出し・データ整備・YouTubeへの公開・サイトのデータベースへの紐付け
使用ツールPremiere Pro / Media Encoder / Googleスプレッドシート / Python
実績自動書き出し777本・書き出し失敗0件(記録の残る8ブロック分)

※ 数字は2026年9月時点。サイト本体の制作・デザインは担当範囲外です。